日本語作文術

日本語作文術 (中公新書)

日本語作文術 (中公新書)

 最近は、使いやすいツールがあるということもあるだろうが、ネットを介したコミュニケーションが、ますます活発になっている。その際に、特に必要なのは、分かりやすく相手に伝達することだ。物書きのような美文でもなく、内容が面白い話題でもないことを、説得力のある分かりやすい文章にどう書くか。本書は、伝わる文章を書くためにどうすればいいかを書いてある指南書である。

 筆者が、冒頭で以下のように、言っている。

本書は、高望みはせずに定型的な文章を書くことでよしとする。一定の言い回しを(表現の型)を踏まえれば、誰にもそこそこの文章が書ける。文章を書くとは一定のマニュアルに従って定型表現をつなぎ合わせることだ。世の文章指南書のお勧めやタブーにあちらこちらで異を唱えながら、本書が説くのは「型」を重視する「パッチワーク的文章術」だ。

 さて、実際にどう活かそうかと考えると、チャット、メッセンジャーで短い文章をやり取りする時には、それほど気にしないが、お客さんとのやり取り、仕様をメンバーと共有、電子メールでdisる。その辺である程度のまとめた考え方を、示さないといけない時には、多いに真似して、参考にしたい。それ以前に、まずは文章への気配りレベルを上げたい。