新書がベスト

新書がベスト (ベスト新書)

新書がベスト (ベスト新書)

 情報弱者になりたくないならば、新書でも100冊程度を読破して、自分の中に思考軸を作り、確信犯的に、独断と偏見を持てるようになろう。
 情報や知識を得ることはデジタルツールとインターネットの発展によって、簡単になったことを考えると、情報を得るだけではこれからの社会で生き残ることが難しい。得た知識、情報をどう組み合わせて、アウトプットできるかが差になる時代。
 まさに読んで、書く。読むのも、書くのももう1段階上がらないと、ウェブ時代では通用しないのだろう。知的生産術の更なる進化が、替わりのいない人物になるために、これからの現代人には求められる能力になるのだろう。
 

 思うに、ネットを使っての情報収集、分析についても、これに近いのかもしれませんが、新書などの本は読み手にとってまとまった、編集された情報として入ってくれるので、情報収集・整理という意味では、ネットよりも実は、効率がいいと思う。
 もちろん、ある程度の知識がある分野については、ネットで得た知識を使いこなすことが可能だが、新しい分野、領域などについては、まず新書から当たった方が、良いだろう。仮に関連本を、新書で10冊読むとしても、1万円以下でにわか通になれる。
 にわか通も、範囲が広がれば、ある分野の専門家にも勝てるかもしれない。発想の転換、、まさにセレンディピティといったところか。


 新書こそ、大人買いしてテストなどの試験勉強という意味の勉強ではなく、知的遊びとして、新書を読んで、思考軸を作り、情報弱者で搾取される側から、情報強者になってあらゆる情報といい距離感を持って、物事を多角的に見れるようになりたいと思う。読書は大人の娯楽で、1人で色々な思索を巡らして楽しむ至極の嗜みでもあると思う。