知的生産力を鍛える!「読む・考える・書く」技術—あなたのアウトプット力を飛躍させる50の方法

 引きが強い文章を書くための技術について書かれている。テーマの見つけ方、構成、展開の仕方の方法など。出版を考えている人に向けての本。文章をコンテンツ化するための「方程式」「情報編集術」「発想術」「観察力」「読書術」を紹介している。
 かつては、文章を世間に公開なんていうのは一部の人にしかできなかった。しかし、現在はデジタル技術とネットの発展により、安いコストで、誰でも文章を書いて公開することができる。とはいえ、簡単に公開できるからといって、価値あるコンテンツを生み出せるのか?というとそうではないだろう。自分の娯楽として楽しむ分には、気楽に文章を書いて楽しめばいいだろうが、もう一歩先の価値あるコンテンツとして発表したいのであれば、話は違う。出版を考えているのであればなおさらであろう。
 読み手であるユーザーを意識して、「書く」のであれば、本書のようなメソッドは必要になるのであろう。今後は出版に限らず、個人ブログを通じて、広く社会に影響を与えたい、価値あるものを書きたいというのであれば、本書のような考え方は必要になるのかもしれない。
 それにしても、ブログとかって、読んでも、書いてもこんなに楽しい事は最近ないんじゃないかなあと思う。個人の発言・意見をほぼリアルタイムで場所と時間の制約なしで、読んで情報として知識を仕入れて、脳内で色々考えられるってのは、本当にいい娯楽だよなと思う。