希望を捨てる勇気—停滞と成長の経済学

希望を捨てる勇気―停滞と成長の経済学

希望を捨てる勇気―停滞と成長の経済学

感傷的な希望論や過去の栄光に浸ってないで、現実的に生きよう。絶望しか残らなかったら、絶望の淵から上がるしかないって希望が沸いてきて前に進めるんじゃないのか。そんな読後感を覚えました。


諦めるどころか、希望を捨てるだからよっぽど覚悟しておきさいよってメッセージでしょうか。日本はこの20年変わることへのアレルギー反応があるように見えます。経済とか社会がどう変わるのが最適な答えなのかは正直俺には分からないけども、変わることができないのはリスクが大きいだろうっていうのは感覚レベルで感じます。

どう変わっていいのかが分からないというのと、経済とかはtry and errorでやってみようとかもできないからかは分からないけども。失敗したら誰が責任取るんだみたいな話を延々してたりするのかな?
どうなんだろう。特に政治家が責任とって辞任みたいなのは誰が求めてるんだろ?いつも疑問に思ったりする。


本書は著者のブログから書籍化したもので、最近自分も著者のブログを愛読しています。本書でとりあげる雇用対策だったり、格差の話題だったりはあまりテレビ・新聞などの大手マスコミではほとんど取り上げられない。マスコミは売れるための報道をどうしてもしないといけないだろうし。実際まだまだ新聞とかテレビ報道についてあまり疑わない層も確実にいて、ブログやネットで書かれてることは信用ならないみたいに思っている人たちもいそう。


知らない間に刷り込み型で情報を受け入れて何となくの常識で日々を生活するか、ネットとかを使って自分でどん欲に知識を入れて思考して行動するか。知的好奇心が満たしたいってことであれば、今はスゴくイイ時代。まあネットとかって言っても影響力のあるブログに皆が集中して結果同じようなことになることもありえそうだけども、


とりあえず参院選の前に本書が読めてよかった。


話が変わって、アマチュアで単に興味があるってだけで本とかの情報を仕入れてお金がなかったら図書館で借りれる環境があるだけで日本っていい国だよなあって思う。住んでる地域によるだろうけど、それも今後電子書籍を貸し出すとかになるともっと便利になりそう。長い目でみると図書館も消える運命にあるのかな。

本とか情報に接する時の向かい合い方ってどんなのがいいだろうって考えるときに思い出した本を挙げときます。

本を読む本 (講談社学術文庫)

本を読む本 (講談社学術文庫)

思考の整理学 (ちくま文庫)

思考の整理学 (ちくま文庫)