未来改造のススメ 脱「お金」時代の幸福論

未来改造のススメ 脱「お金」時代の幸福論

未来改造のススメ 脱「お金」時代の幸福論

下手に成功しているオヤジなどに人生相談するぐらいなら、本書を読んだ方が数倍役に立つと思います。
特に若くて、これから仕事や恋愛、お金についての不安がある人などはさらに腑に落ちる事が多いかもしれません。
面白かった箇所としては、「われわれが欲しいのは、「彼女」であって、「恋愛」ではない」

岡田
はっきり「弾言」してしまいましょう。恋愛のように高いスキルの必要なことにチャレンジする男は、坊主にでもなるしかなくなります。恋愛は、宗教ですよ。恋愛教に入信するのは、ラマ教に入信するのと同じ。生涯童貞の道を歩む覚悟が必要です。

小飼
恋愛はできなくても、気持ちよく「抜いて」くれるテクノロジーはどんどん進化していくでしょう。

恋愛教にかつて、入信を試みて私も諦めましたw。スキルとして身につけられる気が到底しません。恋愛にかける労力に見合ったリターンが返ってこないことが最大の理由かと思います。

お金も若い時は、稼ぎたくて仕事をたくさん頑張るんだと思っていましたが、今になっても生活レベルが格段に上がるほどの収入があるわけではありません。仕事をして社会人になる前にしていた生活レベルと格段に上がったと思えるのは、通信などの環境が良くなったぐらいでしょうか、それはどちらかというと社会インフラ整備の問題ですが。今は学生でも、社会人でも遜色ない通信環境があるかと思います。
相対的に比較すると、持ち家、車などを持っていないなどを考えると格差があるのかもしれませんが、絶対比較で考えると、年収200万ぐらいの人と、年収1000万円ぐらいの人とを比べても日本はそれほど生活レベルが変わらない気がします。
娯楽に使えるお金が違うじゃないかと言われるかもしれませんが、普段食べるものや、着ているものにそこまで差があるとは思えません。昔の貧乏よりも今の貧乏の方が、金持ちとの差はなくなってきていると思います。

そもそも仕事を仕事と思わずに、やっているような奇特な人達とでは、モチベーションや情熱が違いすぎます。日本のような先進国では、大半の仕事は意味がないものになっているのに、「働かざるもの・・食うべからず」という状況になっている方が息苦しい気がします。そこそこ仕事をして、お金持ちが所有しているものと同じものを手に入れるという記号型の消費に対して感じる幸福の捉え方が古いものになってきていると思います。

仕事をし始め、それなりに続けていると、必要としてくれている場所ができて、本当は大して好きでもない仕事ですが、次から次に仕事をお願いされる状況になり、会社が倒産するなどではない限りは、雇われていると仕事をし続けることになるかと思います。毎回働くことの意味を考えることが面倒なので、労働をし続ける方が楽なのでやっている、仕事を辞める勇気がないというのが本当のところです。

さて、じゃあ明日から「仕事がない」って言われたら自分はどうするだろうか?
結局じっとできなくて仕事探しちゃうんだろうなあ、今のところ、一番手っ取り早い僕の免罪符になることだろうし、絶対に周りから「何をするの?」って聞かれて「何もしない」なんて答えを言う勇気はまだない気がする。