告白

告白

告白

映画化もされた本書。映画の宣伝見てて、ちょっと読みたいなと思っていた矢先に、読む機会があったので、一気に読みました。
登場人物が皆一様にダメな人というか、落ちている感じが読んでいて、痛い痛しい感じがしましたが、映画にするとどうなるんだろう?という興味は涌きます。映画も機会があれば見てみたいと思います。読んでいるうちに、何が正しいのかが良くわからない感じも面白いし、登場人物のキャラクター設定も良く、引き込まれます。松たか子が映画で、担任の女先生を演じているので、どう演じたのかは気になるところです。
 
中学校を舞台にして、担任の先生の子どもが生徒に殺される事件を通じて、その事件に関係する生徒とその周りや、親たちの告白を読み手が、聞きながら、ストーリーは進んでいきます。なぜその事件が起きたかの過程を、読みながら一緒に辿って行くような感じでしょうか。登場人物の告白を読みながら、こいつの言ってる事は理解できる、理解できないなどと、思いながら読みました。結果、誰も救われない感じが好きです。他人や環境に何かを変に求めると、不幸になるよなー、とか思いつつ、幸せは主観でしかないなどと、小説読みながら、思いふけりました。