IT業界の悲しい組織風土の現実を読んで思ったこと

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これを読むと、そもそも質問が、「Q1.同じ部門の社員同士であっても心に壁があり、会話や協力ができていない。同僚のことを、実はよく知らない」で始まって、

「Q2.顧客(またはシステム利用部門)の厳しい要求に対応するため多忙を極め、周囲と相談したり、アドバイスし合う機会が大幅に減っている」では「はい」が50%、「Q3.メンタルヘルス不調の増加など、職場で何らかの問題が発生した場合、それを解決するためのチームを立ち上げたり、新たなルール・制度を設けるなど具体的な改善策を打っている」は逆に「いいえ」が57%、そして「Q4.プロジェクトマネジメントの導入でスケジュールやコストの管理は厳しくなったものの、トラブルが発生した際の打開策は長時間残業であり、現場は疲弊しきっている」は、「はい」が66%に達する。

ですって、、予め、回答の傾向を予想して誘導させるための質問にしか思えない気もするが、、、

そして、最後の質問「Q6.そもそも会社が目指す姿が見えない。会社の存在意義や仕事のやりがいを考えることをあきらめ、会社と一定の距離を置き、目の前の仕事をこなす日々が続いている」は、人の尊厳にも関わる本質的な問いだ(図6)。しかし、ここでも61%の人が「はい」と回答していることから、「あきらめ」が伝わってくる。

回答者が置かれている厳しい職場環境が、非常によく伝わってくる。ただ、組織風土は自分自身を含めた職場全体の問題であって、自分も問題の当事者の1人であるという意識も持ち続けてもらいたい。というのもわかりますが、そこまでやるのは大変よねとも思う反面、組織の構成メンバーでいるのであれば、その組織に対しては当事者意識を持っていたほうが断然いいだろう。
しかし、この当事者意識を全員に、持てというのは、厳しいだろう。自分には関係がないと思う人がほとんどであるだろうし、ほとんどは、愚痴を言って終わりだ。当事者意識も持てない、経験も実績積めない、そうしている間に年もとり、組織が無くなるなんてことがないようにしたいところだ。