情報について今回もろもろ思ったこと

3月11日当日の最初の情報について
地震、津波の1次情報の取得については、テレビの死傷者の数が当初極端に少なかった。しかし、ネットなどで流れてくる情報では、1万人以上をゆうに超える死者がでるような災害だということは、容易に予想はできたと思います。確定情報のみ流すという姿勢なのかもしれませんが。あくまで、テレビなどからのニュースが情報源の1つということに改めて、気がつかされました。テレビや新聞の報道が常に正しいと思う人も多いかもしれませんが、後追い情報が多かったように思います。とはいえ、今後の調査報道についての、じっくり時間をかけた検証をしてくれることを、まだ期待をしたいと思います。
 
携帯電話がまったく使えない
携帯電話は、地震発生後全く使えないことは以前から分かり切っている事でしたが、今回の震災については、原発の問題が起きているところが実家だったので、両親などと連絡を取りたかったのですが、言うまでもなく、震災から数日間は、非常に困難でした。東京でも当日は、震度5強の揺れもありましたし、家族とも連絡がまったくとれませんでした。その後避難した場所でも、両親などから聞きましたが、携帯電話の充電ができる状態でなかったりしたそうなので、電源を入れてない状態だったそうです。思ったのは、インターネットなどに接続できるPCなどを、避難所に数台用意し、衛星経由でもいいので、ネットに接続することができれば、物資の要請、安否確認、現地の状況などについてもっと、連絡がスムーズに行ったのではないかと思いました。
 
原発事故の情報について
原発事故の状況について、現地からの情報が、放射能という報道機関などが、立ち入ることが困難な場所での作業で、現場の状況がが不明という状況から、情報が入り乱れ、憶測なども飛び交い、どの情報が正しいのかを判断することは、専門家でもないと非常に難しかったと思います。普段は、自分に必要だと思う情報を、テレビもネットも自分でフィルターをかけて、情報によっては、フォローしている人を追いながら、摂取することで問題ないのでしょうが、今回の場合は、原発、放射能という直接人体に影響のでる問題ということもあり、どこの情報を信じていいか分からずに、混乱が生じていたように思います。
政府が発表する「直ちに人体に影響がないレベル」という情報も、分かりづらいといえば、分かりづらいですし、原子力発電所もどういう状況になれば、安心できる状態になるかも、一連の報道を見ていると分かりづらい気がします。
いつもは情報に対して、色々な情報があり、自分でフィルタすればいいと思っているような人でも、この問題については、どこから出る情報で、誰が言っている情報を信じればいいの?という状況ですし、自己責任の範囲で考えるのは、少々酷な気もします。
そういう意味で、政府の退避区域がジワジワ拡がる状況、自己避難勧告など、曖昧な指示は後々問題になるのでは?と思います。早い段階で最悪のシナリオを伝えることが、必要だったと思います。詳細は分からないですが、案外政府も専門家の意見をまとめて、判断できるほどの人がいなかったのかもしれませんが。