フラットな組織について思うこと

現在勤務している会社は、いわゆる、部長や課長などのポジションはなく、役割としてエンジニア、デザイナー、マーケ、マネージャーなどのようなものがあり、マネージャーが上位職であるというような事ではありません。ピラミッド型の組織ではなく、フラットな組織構造になっています。
 
フラットな組織の場合、何かを決定する時には、皆がバラバラな意見を言っていても、決断に対して、決定権を持っている人が明確にいるわけではないので、何となくの総意で決まることが多いです。とはいえ、決定権を持っていなくても、影響力のある人間や積極的に発言をするメンバーがその場にいれば、その意見に流れていくことが多いようです。そして、誰も決定的な意見がでないときには、残念な結果に終わってしまう場合も少なくありません。ただ役職がつかないと決定事項に対して何も発言する権利を持てないということはないので、誰でも意見を言える環境だとは思います。しかし、絶対的な決定者がいないというのは、決断のスピードを求められる時に、遅れを取ってしまうという問題も否めません。そこでは、意見をまとめて、本来のゴールからズレそうな時に、軌道修正をするような役割を持つ人が必要になるのかもしれません。
 
一概にどちらがいいかは言えませんが、様々な意見を集めて集合知としての合意形成のようなものをうまく作れるようになれればいいと思っています。
 
決定プロセスと決定事項を可視化するようにすれば、皆が色々な意見を言っても、集約して決定することができるのではないかと思っています。何も考えないで誰かの意見だけを、鵜呑みにしてしまう社員ばかりなってしまうよりは、フラットで誰でも意見を述べる機会が与えられる方が今のところ、より建設的でいい意見が出やすいと思っています。