拝金と成金

拝金

拝金

成金

成金

拝金と成金を続けて、読みました。出版された順番は、拝金→成金の順番でしたが、時系列に並べると、成金→拝金の順番です。その順番で読んだ方が、分かりやすいかもしれません。ホリエモンの自伝のような内容ですが、当時のライブドア事件やITバブルの頃を思い出すことができます。
お金を得る、成功したい、何かを成し遂げたいという欲が強いことと、成功を手にした後の突き抜け感というものを疑似体験して欲しいと言っているとおり、成功してお金を手に入れるというのはどういうことか、自分の周りはどう変わっていくのかを追体験する様な感覚になります。
おそらくほとんどの人はホリエモンのような大金を手に入れることなく、生きていくと思います。収入や資産がとんでもなくある人のことを、想像すらできないのかもしれません、毎月給料をもらって働くサラリーマンの大半は。
ほとんどの人は、お金がもっと欲しいとか、何となく思いますが、普通にサラリーをもらって生活しているような人は、本当に心の底からお金が欲しいと思っていないでしょう。本当に困っていたら、仕事以外に、バイトをしたりして補填するものだと思います。
起業して、生き残った人達は、全員とは言いませんが、おそらく崖っぷちの生活をすることも覚悟する胆力があったのだと思います。そういう圧を感じるこの小説は、下手なビジネス書を読むよりも非常に勉強になります。