日本という方法―おもかげ・うつろいの文化

日本を編集する。日本を「方法の国」として考えるという、何らかの情報を得て受けとめる方法のすべてを「編集」であると見て、あらゆる行為を編集行為として捉え、長年考察し続けてきた成果をもとに、日本を日本ならしめている「日本的編集方法」を探っていく。歴史に蓄積された「日本という方法」を発見していく。
読んでいて、日本を日本たらしめているのは、つまるところ何だろう?と考えながら読みました。過去のあらゆる歴史や文化から考察する本は非常に興味深いです。おもかげ、うつろいを主題にすることなく、あくまで行為、方法からアプローチするというのは、今まで考えたことはなかったですが、本書を読むと、妙に納得します。
日本を知るために、まず読み、更に分からなくなり、「方法の日本」を知るためにまた本を読みたくなる、そんなことを思いました。