小さなチーム、大きな仕事―37シグナルズ成功の法則

小さなチーム、大きな仕事―37シグナルズ成功の法則 (ハヤカワ新書juice)

小さなチーム、大きな仕事―37シグナルズ成功の法則 (ハヤカワ新書juice)

 本書は、railsの開発者と創業者が、37signalsの会社がどういう経営手法で、いかに成功を収めたかということについて、書かれている。スモールビジネスを考えている人にとっては、参考になると思われる。
 37signalsというと、真っ先にRuby on railsの開発者David Heinemeier Hanssonを思い出す。Railsフレームワークの思想だと思う。Ruby以外の言語を使って、webアプリケーションを開発する場合も、Railsの影響を受けているサーバーサイド側のフレームワークを使う事が多い。それぐらい洗練された設定と規約なのであろう。
 37signalsは開発したソフトウェアだけの成功じゃなく、この会社が実際に行っている仕事の考え方、哲学についても多くのファンがいる。私もその1人だ。同社のブログSignal vs. Noiseもいつも楽しく読んでいる。このブログなどで語られているものは、奇をてらったものというよりも、納得のいく正論だ。このような考え方が、会社を経営する上での一つのスタンダードになる日も近いのかもしれない。