ネットバカ

インターネットの登場が社会をより大きく変えたというのは否定する人はあまりいないでしょう。しかし、社会を良くしたのか、悪くしたのかとなると意見はまだ割れる部分もありそうです。まあどっちでもいいです。

結局のところ、人間が進歩したかどうか?というのは本質的にどうでもよく、人間の脳みそ自体は、社会の進化の速さほどというか全くといっていいほど基本スペックは変わっていません。

娯楽としてのインターネット、仕事としてのインターネット。仕事はほぼ全部オンラインでWEBアプリで完結する。コミュニケーションのやり取りは今や、ネットに繋がればほとんどのことは片付きます。
大人になってからは、都市が好きで、都市じゃないと多様性のある中で何か面白い生活ができると思っていたけど、いまやリアルワールドの多様性よりも、圧倒的にネットの世界の方が多様性があります。

ネットの便利さをもはや捨てることはできませんが、ネットの負の側面についても書かれている本はあります。

ネット・バカ インターネットがわたしたちの脳にしていること

ネット・バカ インターネットがわたしたちの脳にしていること

ネットを使うと、注意散漫になったり、理解が浅くなったりと、知的活動にマイナスになるというような事が書かれていますが、あくまで情報を摂取しているだけであれば、そうかもしれませんが、本書はもう一つ、ネットが今までとは違う部分、書くということについてはあまり触れられてはいないように思います。

ネットに書いて、世間に晒す手軽さがもたらす影響についても考えてはいいのでは?と思いました。たしかにじっくり読まず、斜め読みしていると、深い思考ができなくなるという批判は分からなくもないですが、読んで書くという行為をしているのであれば問題ないんじゃないかな。