お金が貯まる!家の買い方

お金が貯まる!家の買い方 (Forest2545Shinsyo 31)

お金が貯まる!家の買い方 (Forest2545Shinsyo 31)

家を買いたいという話は本当に、よく聞きます。毎月の家賃を考えると、老後に住む家の心配、嫁さんが買いたい、親が買えという。将来資産価値として考えられる。
など自分の数少ない周りの人間のサンプルですが、このような理由で購入することがほとんどです。しかし、購入する前に本当にそれでいいのか?と考えた方がいいと思います。

私たちが、「家を買おう」という購買意欲は、実は「誰かに」操作されていたのだ。「それが誰なのか」・・・

本書の2章で、日本人の「持家洗脳」のカラクリについて書かれています。戦後の住宅難から地代家賃統制令によって日本の住宅政策は持家主導の方向に舵を切っていきました。
その後戦後の経済復興、土地神話などからますます持家を持つことが、80年代にバブルが崩壊するまでは、個人の資産形成の常識でした。
家を持つ事は、幸せの象徴のような人生モデルの刷り込みにより、20年以上前のインフレ経済下での常識が今だにまかり通っているような状況です。

地価や物価が下落する中で、住宅ローンを背負って家を買うのは、実質的な債務負担を増加させること。家を買った後に、景気が悪くなれば、資産価値は下がり、ローンの金利は高止まる。収入も上がらない。その結果ローンの負担が重くなる。
ところが、90年代以降も政府は、景気刺激策としての持家政策は弱めていない。ゆとりローン、フラットほにゃらら・・・など、国家的詐欺、住宅を抵当にいれ、それを行使して政府が国民の資産を巻き上げるためにこんなことをしているのでは?と疑われても仕方がないと思います。

家を購入するために、考えなければいけないのはどういうライフステージをイメージし、そのためにお金がいくら必要なのかを、まずは見定め、それでも家が欲しいとなってから考えてもいいと思います。しかも、所有のための家ではなく「所得」が増えるための家、稼ぐための家を持つ方がよい本書は教えてくれます。

結局のところ経済的負担を減らすためには、購入したものが全て、購入金額よりもより自分を豊かにしてくれる、資産価値などが上がるものにお金を払っていけば、理論上はお金は増えるはず?です。

家については投資対象ではなく、価値観で賃貸か持家かを選ぶ人もいるかと思いますが、ある程度将来的な資産として考えるのであれば、投資による収益が負債コストを差し引いても手元に残るお金が多い時にのみ、借金(ローン)をしてもよいということだと思います。