ETF投資入門

ETF投資入門 (日経文庫)

ETF投資入門 (日経文庫)

ETFについては、インデックス投資などで積立ててまとまった単位で、ETFなどにリレーして運用するスタイルを以前から行っています。理由はETFの方が低コストだからです。とはいえ、ETFについては、商品の数、種類などについては全然知識量が少なかったもします。出版されているETF関連の書籍も、比較的まだ少ないかもしれません
 
自分が現在行っている投資法の、定時定額積立てのいいところは、株価の値動きに一喜一憂することなく、気がついたら、それなりに貯まっているというのがメリットですが、反面ほったらかしすぎて、新しい商品、今持っている商品よりも優位なものが出た場合に、気がつきにくいというのがあります。
 
ETFに関して言えば、未上場の投資信託などよりも、売買手数料、信託報酬などはさらに低コストで購入できるので、毎月積立て投資を行うのではなく、定期的に積み立てた資金で、購入することができる人であれば、ETFをメインで考えてもいいように個人的には思っています。その場合も、定時定額、分散で中長期に投資するという基本は守りたいところです。
 
本書で特に目を引いたのは、ポートフォリオの考え方について詳しく書かれています。アセットアロケーションで投資のほとんどは決まると言われていますが、比率については案外それほど詳しく書かれているものはあまりないように思います。本書では、リスク許容度別で、ポートフォリオのパターンをたくさん紹介しているので、非常に参考になると思います。ポートフォリオについては、投資元本が500万円以上あるような人達を想定して書かれていますが、ある程度まとまったお金があり、国内ETFなどで運用することを前提としてであれば、100万〜200万円程度でもETFを組み入れることを考えてもいいなと思いました。
 
自分も毎月の積立は、ノーロードの未上場インデックスファンドを積み立てと定額預金を組み合わせて、ある程度貯まった段階で、ETFか、個別銘柄株を購入するかのやり方は、当分続けようと思います。
 
追記 11/14
理論価格と取引価格の乖離リスクについて触れています。この辺りは、中々個人でやっている分には、分かりづらいところですが、分かりやすく記述されています。乖離をなくす仕組みについても触れているので、再読しました。とはいえ、分かりづらい部分ではあるので、継続して勉強する必要がありそうです。