上京した頃を思い出す

 今年は、父親が還暦を迎えるので、そのお祝いもかねて、年内に実家に帰省しようと思っています。毎回田舎に帰ると微妙な感情になるんだけど、ふと、職場でインターン生とかを見てると、別に思い出さなくてもいいのに、自分が東京に出てきたころを思い出しました。
 約15年程前、当時私は、東京や都会には憧れがありました。行けば何か新しい事に出会って、新しい体験をすることで変われるんじゃないか?何て事もちょっと期待しつつ上京した記憶があります。当時はまだまだ田舎者で、気持ちも純粋だったし、色々な期待に膨らんでたと思います。


 まあ、そんな自分のことはどうでもよくて、今後増々日本は、都市に人口が集中するのではないかと思います。生活する快適さで行くと、都市も田舎も差がなくなっていくとは思いますが。じゃあ、違いは何か?想像するに、人口の多さからくる多様性、仕事の多さでしょうか。
 日本は色々問題を抱えている国とはいえ、世界との相対評価で見れば、全然豊かな国なので、色々な生き方ができると思います。仕事も様々あります。しかし、多様な生き方をするには、人口が多くないと、多様なコミュニティが存在できないというのもあるでしょう。ここでいうコミュニティは、共通の趣味を持っていたり、仕事だったりのこと。
 
 コミュニティが沢山ある都市と、少ない田舎。どちらを選択するにしても、そのコミュニティに参画して馴染むまでには、時間と努力が必要です。東京に上京しようと思った15年以上前は、都会の情報はあったけども、今のようにネットでたくさんの情報を得ることができませんでした。
 もし、今自分が17,8歳で田舎にいたとして、東京に上京することを選択していただろうか?と考えると、昔よりもさらに上京意欲があるかもしれない。なぜなら、昔よりもさらに地方が経済的にも、苦しくなってきていると思います。ますます都市へ「ヒト、モノ、カネ」が一極集中していくと思います。
 そう考えると基本的に道州制は賛成で、地方単位で、中心となる大都市がある方が都合がいいでしょう。実際既にそんな感じな気もします。ネットがあれば、コミュニケーションするのに、場所も関係ないし、行政上も効率的になるような気もするけど。それが理想でも、本当に変えないと行けないのは、個々人が、環境の変化を受け止めて、生き方、働き方を変えるという風にならないと、ダメなのかもしれないですが。