アップルvs.グーグル

アップルvs.グーグル (ソフトバンク新書)

アップルvs.グーグル (ソフトバンク新書)

 アップルとグーグルはお互いの領域を侵しあうような、ライバル関係にあるんだろうか?本書を読むと、むしろこの2社は、お互いを相互に補完しあって、これからもどんどん成長しそうだ。とはいえ、フレネミーな関係でもあるんだろうが。
 とりあえず、好き嫌いはおいておいて、この2社の動向は常に目が離せないのは、間違いない気がする。Googleのおかげで、ネットの滞在時間が増えて、Appleのおかげで、PCで遊ぶ時間が増えた自分は余計にそう思う。どちらもすごいと思うところは、生活のあり様を変えてしまうぐらいのことを、技術とうまく結びつけることができることだ。先進的な技術を使いこなすだけでは、社会は実はそれほど変わらないのかもしれない。むしろ技術は、枯れていてもいいから、技術の組み合わせと使い方の創造の方が重要なのかもしれない。
 おそらくアップルも、グーグルもWEBをよく理解していて、誰よりもPCなどを使うことが好きな人たちの集まりなんじゃないかと思う。少なくともジョブズはものすごい優れたユーザの1人な気はする。この2社に限っていえば、来年とかにはまた関係性が変わってきているかもしれないから、読むなら期間限定、年内のうちに読んどくべきかもしれない。年内でもすでに変わってくる可能性は十分あるだろうけど。