田舎はフクイチの近くなんだよね。

現在36歳になりますが、気がついたら生まれてから半分は、東京に住んでます。
18歳までは福島のフクイチ近く(浪江町というところ)に住んでました。
人口は2万人前後ぐらいでしょうか?12,3歳ぐらいから、何となく将来は地元を出て外で働いた方がいいのかな?と考えてました。若かったから、10代の頃は田舎にいても、原発関連か役場か飲食店やるぐらいしか仕事ないだろなんて考えていたし、ちょっと上の目立つ大人達を見てても、改造したシャコタンの車か何かに乗って、良く分からない車を走らせてるぐらいだったので、何も魅力的に感じなかったのもあるかもしれません。
加えて、人間関係も何となく煩わしい感じもあります。
ただ、水も空気もうまい、食べ物も美味しいので生活するのは嫌じゃないけど、一言でいうとなんだろう、閉塞感を感じます。

その後18歳から、東京へ。

都市に出てきても、田舎と同じような人間関係の煩わしさなんかもありますが、例えば、アルバイト先なんかも無数にあるし、仕事や会社も無数にあります。ある程度の社交性と勤勉さがあれば生活できる。プライベートで様々なコミュニティに参加することは可能です。
コミュニティに加わり、リア充になれることが大事ではなく、すぐ近くにあるからというのと、狭いコミュニティではどこかに所属してないといけないというある意味脅迫のようなものがあり、こっちでは何ものにならなくても、都会生活に紛れられるという安心感があります。
例えば、昔していた行動に引きずられる事もないです。昔はビジュアル系バンドしてたのに、いまは、ヒップホップやハードコアしてますだと、田舎では、何言われるかわからないですものね。

で、2011年3月11日に震災起きました。

震災が起きてから地元に帰れなくなりました。変わった事は、親が電車で1時間くらいのところに住んでることと、地元の友達と会わなくなった?会えなくなったというよりも、集まれる場所がなくなった。ということかもしれない。地元以外で集まっても、話す会話もアノ話が出るだろうし、皆住んでる場所も事情も違います。

うちの親は、60歳を過ぎて、半分リタイアみたいな生活をしていて、その後震災があって、神奈川で再就職しました。いつまで働けるか分からないけど、田舎にいた時よりもイキイキしてるし、なんか会うと楽しそう。
田舎にいた頃は、事情あるだろうけど、あの店に飯食べに行こうみたいな話しがあっても、家族の誰かしらは、行けないみたいな話でたりとかね。都会はそんなのあまりないです。
ただ、都会でもずっと住んでいればそんなこともあるのかと思うけど、それ以上に選択肢が多いです。