後悔できるって

2011年も1ヶ月以上残りがありますが、今年について振り返る事が多いです。やはり震災があったことが大きいのだと思います。原発から近い避難区域に該当する両親が、震災から神奈川の方に移り住んで早いもので、半年以上が経ち、最近両親も仕事が見つかりました。
元々親孝行したいタイプでもないですし、両親と同居して生活したいと考える方ではないので、住んでいる家が近くなるのは今だに不思議な感覚です。「孫に合わせる」という理由があるのは良かったと思います。
幸いにも、大人になってからは、お正月をあまり親と過ごしていないので、今年は逆に一緒に年越しできそうなんで、それはそれで良い事じゃないかと思うようにしています。

あの時どうすれば正解だったか?と考えることが今回非常に多いのですが、一連の中で今回なぜか、自分はあまり後悔していません。むしろ、後悔しようがないという方が表現として適切かもしれません。
震災から1週間前後までは、避難してくる家族やらとの情報が錯綜していました。そして、どの情報が正しいのか分からずに行動している人に振り回されていました。一番振り回されたのは避難している人たちだったと思います。

しばらくたって落ち着いた頃に、話しを聞くと「あの時こうしていれば」という話を両親だけではなく、色々な人たちから、いい話も悪い話しも耳にしました。振り返っても、あの時の状態で何が正解で、正しい行動だったかは今だに分かりません。おそらく今回で、付き合いや絆が深まった関係もあれば、逆に遠くなってしまった人たちもいることだと思います。普段離れて暮らしていたり、一定の距離感を持って過ごしていた人が、震災で避難してきているという究極の状態時はいいですが、少し長い生活になると、お互いに色々な心に溝が残ることもあるでしょう。

後悔して、反省して次のアクションを起こして、対策できるかもしれないって言うのは、震災で起こった事と他の事と相対的に考えられるものではないけれど、幸せかもって思います。