企画職と開発職のそれぞれの10年を考えてみる

企画と開発でそれぞれ職種は違えども、同じ会社の中でそれぞれ10年過ごすとどうなるか。自分が数社で経験して思ったことを、妄想と想像も含めて書いてみました。

1年目〜3年目

企画・営業職は、とりあえず見よう見まねで、先輩社員のプレゼンだったり提案書を作れと言われるか、先輩社員について顧客周りをして、指示を受けながら仕事をしていく。提案した内容が、開発側から実現不可能だなどと言われて、窮地に立つパターンが多いのがこの時期です。基本的にお客さんの前でしっかり説明して話しができればまずは及第点の時期です。
開発職は、とりあえず見よう見まねで、先輩社員の作ったものや、技術を真似するかググったりしながら、その会社で必要となる開発についての知識を覚えて、先輩社員やマネージャーの指示を仰ぎながら、仕事をします。会社のちょっと偉い人に、無茶ぶりされて窮地に立つパターンが多い時期です。基本的に報連相ができれば、まずは及第点の時期です。
1,2年目はどちらの職種も、ポテンシャルを見る時期でもあるので、ある程度の失敗は皆多めに見てくれます。3年目ぐらいからある程度できる人とそうじゃない人で見られだしますが、まだまだ先が分からない時期でもあり、3年目ぐらいから、自分が一番仕事ができるんじゃないかと錯覚しだす時期でもあります。もちろん錯覚することって最強コンテンツなんで悪いことではありません。

3年目〜5年目

企画・営業職は、このぐらいの時期から、ある程度得意分野のようなものがでてきます。人によっては、得意分野がはまりずっとやっても苦じゃないこともありますが、そうじゃない人が多いのが、豊かな日本の会社の特徴です。つまりもっと人と違うことをしたいと思う時期でもあり、違うことができると考える時期です。開発側との調整能力もついてきているので、どのくらいが落とし所かということも考えられるようになるので仕事が一番面白い時期であるかもしれません。しかし、基本的に誰も助けてくれなくなるころなので、会社は何もしてくれないという愚痴をこぼすことが増える時期かもしれません。
開発職は、一人で仕事のひと通りはこなせるようになってきているので、逆に先輩や後輩から一番仕事を頼まれる立場になっていることが多く、企画の無謀な提案や、使えない後輩、使えない先輩が目について、イライラが溜まりやすい時期です。基本的に誰も助けてくれなくなるころなので、会社は何もしてくれないという愚痴をこぼすことが増える時期かもしれません。

5年目〜10年目

企画・営業職は、このぐらいの時期から、ある程度会社でも重要な仕事を任されるようになります。しかし、重要っていうのは単に責任だけが増えて、難易度が高いわりには、報われない仕事が多くなります。ここで、ふるいにかけられて、本当にどんな状況でも仕事を解決できるかどうかを見極められます。個人の能力だけでは限界が来るような仕事になってくるので、いかに周りを巻き込んで、組織体としての意思決定を誘導できるかが求められるようになります。その辺ができるかできないかで、仕事の中身、任される仕事が全然違ってくるころです。自分一人でも仕事をこなせるし、組織としてもコラボできる状態になることで、より重要で、人とたくさん絡まないといけない仕事をすることになります。
開発職は、管理系にそろそろいくか、開発の中でも上級レベルに行くかで別れます。しかし、どちらも個人で仕事をする以外は、個人の能力だけでは限界が来るような仕事になってくるので、いかに周りを巻き込んで、、、以降は上の企画・営業職と同じだと思います。


とまあ、2000年から社会で仕事をしている私が過去を振り帰り考えたことなので、これからの10年は分かりませんけども。職種は違えば、実務で必要なスキルも違うし、知識や経験も違いますが、どちらの仕事が優位かは会社ごとに違うでしょうし、どちらが楽しいかは人の主観なので何ともいえないですけどね。