ちきりんの自分のアタマで考えようを読んだ

自分のアタマで考えよう

自分のアタマで考えよう

読者対象となりそうな人

考えるための思考の技術の人気ブロガーちきりんさんの方法論が平易に書かれているので、読みやすいです。
目次順に仕事などで何かを進める上でも汎用性のある考え方がちりばめられています。

自分の頭で考えることを意識して取り組み、実際のアウトプットをなかなかうまくできない人が参考にするといいいでしょう。
私もそうですが、インプットしたらアウトプットの欲にかられるけども、質をあげられないと感じている人にこそ読んで実践してみる価値がありそうです。

こういう本を読む人って、そもそも最初から論理思考とか自分で考える事を意識して、実践している人が、自分とちきりんさんとはどう違うのか?って読む人が一番多い気がします。いわゆる点検読書として読む人たちなのではないでしょうか。

読んだ後の感想

とりとめのない感想ですが、インプットした後に、アウトプットするために自分の考えをまとめてとなるとなかなかできない人が多いです。私もそうですが、周りを見ると、問題点を指摘するまではほとんどの人が偏った指摘かもしれませんが、何とかできます。指摘後の解決策やアイディアまで提示することが、できるまで出来る人はまれです。しかし、世の中のこういった問題は正解があるものの方が少なく、どちらかといえば前に進めたいことの方がほとんどです。政治の世界や利害関係者がたくさん絡むような大きな話ではなく、普段仕事をしている中でも関係者が数人レベルの小さい世界でも起こります。

本書を読みながら、自分で徹底的に考えないという手段もあるかと思い、妄想しながら読んでみましたが、自分で答えを出さない変わりにいろいろな分析、分かりやすく翻訳をして、答えを出すためのファシリテーションするのはどうだろうか、と考えましたが、ファシリテーション自体も、そこそこ考えないとできません。結局色々考えている自分に気がつき、人は思考からは逃れられないのだなと逆に思いました。逃れられないものなのに、人によって技術力が全然違うが、訓練によってある程度は誰でも身に付くものだと思います。

考えるための方法論を平易に書いているので、読みやすかったです。情報や知識を得ることが特権ではない時代なので、ますます自分のアタマで考えることが必要になるでしょう。

ちなみに、私の例でも、自分のアタマで考えたことは、頭の中だけにしまっているだけではなく、実際に自分以外の人に見せるものに対して行なっていくことが、一番効果的です。文章でもいいし、図でもいいし、何でもいいでしょう。恥ずかしい結果でも、自分で考えて出しきった感がある結果は楽しいです。
知ることは創造することじゃない時代になっているということなのでしょう。