ほんとうに使える論理思考の技術

ほんとうに使える論理思考の技術

ほんとうに使える論理思考の技術

「論理でつかんで、心理で動かす」ということを解説しています。筋は通っているけど、相手を動かせないなど、誰しもが悩んだことがあるような事例を入れながら、心理的なテクニックを使って相手を動かすか。論理と心理をどう組み合わせればよいのかを平易に解説しています。
論理に加えて相手の心理を掴むことが大事だといっています。論理思考を勉強したけど、実践で役に立っていないと思う人にオススメしたいです。

システム開発の仕事をしていると、システムの要件、設計、開発においては非常に論理的な考え方が必要です。しかし、一人で仕事をしているのであればいいのですが、多くの人間と一緒に仕事をしていると論理的に正しいだけでは人は動きません。

論理思考は訓練で身につけられるものです。経験や慣れ、そして思考のフレームワークなどを使って考えることで徐々に洗練されていきます。心理については日本人は、「空気を読め」「言わなくても分かるだろう」みたいなことであまり解説されることが少ないように思います。

実際の職場などで考えると、論理が立つ人と、心理を使うことに長けている人は、反目し合いがちです。しかし、論理と心理の両輪で考えるようになれば、組織やチームがいまいち咬み合ってない、仕事を真剣に終わらせる雰囲気ではない、などといった状態に陥っているチームの解決策などは、すぐに分かるようになるかもしれません。
現状を論理的に分析し、次に最優先に皆がとるべき行動は?を考えることができ、その行動を相手の心理もあわせて考えればいいという実はものすごいシンプルなことだと思っています。とはいえ、シンプルな行動がとれないことが多いのですが。

本書の教訓を活かして、幸せなプロジェクトや仕事が増えればと思います。