夫婦同時失業から復活したFPが教える、節約せずに年間200万円貯める方法

夫婦同時失業から復活したFPが教える、節約せずに年間200万円貯める方法

夫婦同時失業から復活したFPが教える、節約せずに年間200万円貯める方法

「夫の小遣い3万円では出世できない」ということから始まる本書は、FPである著者がお金の使い方、やりくり、価値観について書かれています。
世の日本の家庭は、なぜかお小遣い制のお父さんが多く、家計を握っているのは妻の方がおおいようです。どうやらそれが日本式ということだそうです。
我が家は幸いにも、私も妻もお金の話をしたり、資産状況について検討したりするなどが好きなので、あまりお金の話を外でできないのを、逆に家で二人でじっくりして盛り上がれるのでいい方だと思います。
家庭のお金をどちらか一方が握るのではなく、ファイナンシャルインテリジェンスを、夫婦ふたりで高めていくことが、実は重要です。学び合い、教え合う、協力するなどができる姿が理想ですが、そのためにはそれなりに長い時間をかけて話し合いをしていくことが必要だと思います。

何事もそうかもしれませんが、優先順位をつけて何を大事にするかが必要です。貯金をすることが目的なはずではないので。一番大事だと思っているのは、オリジナルな欲望をきちんと考えることだと思います。
住宅、車、高級ブランド品、海外旅行、美味しい高級レストランなどの記号消費などに代表されるような、行くこと、持つことで満足感を得られると思ってしまい、後から考えると浪費にしかならなかったということも少なくないはずです。すべてが悪いわけではないですが、自分なりにカスタマイズした欲望から考えることが重要だと思います。

高度に情報化された時代では、多様性の時代です。オリジナルな欲望を満喫できる術を身につけることができれば、お金が溜まろうが、どうでもいいような事に思えるかもしれません。それぐらい身の丈を知り、足るを知る生活が満喫できるようになればかなり楽しい生活が送れると思います。
勿論、オリジナルな欲望がきちんと自分なりに定義できるようになれば、それに対してお金を払うことはものすごい気持ちがいいと思えるようになると思います。

お金と良い付き合いをするには、どうしても座学だけでは難しいところがあるなあと特に思うので、やはりできるだけ若い時に、やり直しがきくぐらいの失敗をしてしまう事がいいような気がします。どれくらいの失敗が丁度いいのかは、難しいところですが。