敗者のゲーム

敗者のゲーム(新版) なぜ資産運用に勝てないのか

敗者のゲーム(新版) なぜ資産運用に勝てないのか

最近また読みかえしてます。
基本的には、長期で資産形成を図る個人投資家であれば、将来使う予定の資産を広く世界中に分散してインデックスファンドで毎月投資を行うことで、マーケット平均の利益をもらうということが、負けない投資戦略だと言っています。

投資については、何が正解か、難しいことはわかりませんが、今まで日本で生きてきて日本経済を見ている限りにおいて言えるのは、物心ついた20年前くらいから、株価が上がっているということは感じません。バブルが崩壊してからずっと下がってきているか、横ばいです。80年代のバブル時期が異常なのかもしれませんが。
日本株の比率を下げている理由は、過去20年ぐらいを振り返ってみてもまったく株価が上がっていない。それだけです。今後も人口が減ることなどを考えると、マーケット全体が上がることは考えづらいと思います。反面、世界的に活躍するような新しい企業が出てくる場合はあるでしょうから、個別株については、興味があれば買うかもしれませんが。

本書は、個人投資家にむけた資産運用について書かれている本ですが、投資で勝ちたい気持ちを抑えて、負けない戦略を立てるというのは、投資に限った話だけではなく多くを学べる本だと思います。

若年層が投資を始めることの最大のメリットは、働いてお金を稼ぐ期間がまだ十分残っていることと、金融危機などで、株価が暴落した時などでも、売って損切りする必要もなく、逆に買い足しができることが最大のメリットだと思います。株価がずっと上がらないと考えてしまうと、そんな事は考えれないかもしれませんが。