キュレーションの時代 「つながり」の情報革命が始まる

キュレーションの時代 「つながり」の情報革命が始まる (ちくま新書)

キュレーションの時代 「つながり」の情報革命が始まる (ちくま新書)

「コンテンツが王だった時代は終わった。いまやキュレーションが王だ」

一次情報を発信することよりも、その情報が持つ意味、その情報が持つ可能性、その情報が持つ「あなただけにとっての価値」、そういうコンテキストを付与できる存在の方が重要性を増してきている。
本書で書かれているとおり、最近は、マスメディアの情報で皆と共有することができなくなっている時代です。「昨日テレビ見た?」とか「新聞でさ」という会話をすることは少なくなりました。
メディアといえば、twitter、ブログなどでフォローしている人達が、自分にとってのフィルタリングした情報源となります。昔は、テレビ、新聞などに比べると情報としてはどうかな?などと思っていたのですが、これだけ個人がネットで日々情報を発信できる時代ですから、全く困ってはいません。むしろフォローするブログなどが増えていって、フィルタリングするのが大変だという感じさえします。
マスが流す画一的な宣伝に頼っていたときよりも、本や映画などのもろもろのコンテンツをネット上の主に個人が発する情報から得ることで、以前よりも本も映画なども読んだり、見たりするようになったと思います。
その理由は何だろう?と考えたときに、自分がフォローしたりしている人への信頼だったり、ネット上でその人の活動を履歴として追っているからだと思います。発言から信用できる、好き嫌いを選別することで、信頼感や安心感が生まれます。それによって、そこで見たりしたものへの、欲求となり、購入への行動となっています。
ネットを使って誰かとつながり。そこから消費するというのは、増え続けていると思います。自分に限って言えば、いまやネット経由以外でのモノへのリーチはほとんどないんじゃないかと思います。野菜でさえネットのオークションで買ってるぐらいですから。もちろんそれも誰かのブログを読んでお得だと分かったからです。