ジャーナリズム崩壊

ジャーナリズム崩壊 (幻冬舎新書)

ジャーナリズム崩壊 (幻冬舎新書)

新聞、テレビなどの報道、記者クラブがダメな理由がイマイチ分からないという人がいれば、読んでみることをおすすめします。日本のジャーナリストがどれだけ横並びなのか、毎日のニュースとしては、共同通信などが発信するストレースニュースレベルなのに、各局、各新聞が同じような情報を垂れ流しているのが良く分かります。
ジャーナリズムとは、ジャーナリストが同じような記事を匿名で書くものではなく、誰が書いたものか分かるように、各ジャーナリストが各々の考え方、書き方でニュースについて調査報道したものを、好きなタイミングで書くというのが本質であると本書では書かれています。まったくそのとおりだと思います。色々な多種多様な考えがあり、同じネタについても意見が異なることが当たり前なのが普通です。しかし、テレビ・新聞からは、同じようなニュースが延々と流される印象を受けます。申し合わせているかのような感じが、むしろ気味が悪いぐらいです。
ネットなどで情報を得る人が増えてきたことで、この偏ったマスメディアの情報に流されない人が増えていくのはいいことだと思います。既存のメディアが社会に与える影響が薄まることは長い目でみれば良いことだと思います。
これから、もっと新しいネットなどを使った、WEBメディアが台頭していくことで、この状態が改善していくことを期待したいです。
 
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