社会保障の「不都合な真実」

社会保障の「不都合な真実」

社会保障の「不都合な真実」

子育て、医療、年金を経済学で考える。それぞれ自分の気になるところから、読んでみてもいいかもしれません。社会保障も国の財政とは切っても切り離せない問題です。社会保障というと、お金をばら撒くだけ、お国からの規制などの議論しか目につかないのはなぜでしょうか?やはり社会保障の効率などを重視すると国民から反感を買うからでしょうか。
 
全員を救うような改革というのはもう無理だと分かっている人達もいないことはないのですから、現実を直視して、個人で取れるリスクヘッジはしていってもいいと思います。今のままでいくと、現在の現役世代は低福祉、高負担になるのは目に見えているように見えます。単純に年金給付が70歳以上からになるとかも、完全に詐欺みたいなものです。民間の保険会社がそんなことしたら大変なことになるでしょうが、国がやるといいようです。
 
将来的にひどい状況になる前に、もっとたくさんやれることはありそうです。高齢者、業界団体の既得権益を弱め、少子高齢化、人口減少社会に適応した社会保障制度へのモデルチェンジを図るべきという筆者の論調には同意します。今の状況から想像するに、社会保障にかかる負担は数が少なくなっている現役世代が負う部分を、もっと幅広い世代で負担しようってだけのことなんですが、それすらも今の日本では、あまり聞こえてこないようです。