金融vs.国家

金融vs.国家 (ちくま新書)

金融vs.国家 (ちくま新書)

タイトルから想像すると、国家が金融の暴走をいかに規制するか?みたいなノリですが、実際はそうでもありませんでした。おそらく発売タイミングの兼ね合いもあるのでしょうか。
本書は、国家はどのように金融に関わってきたのか。規制と自由はいかにバランスされてきたのか。歴史を振り返り、日本の金融のあるべき姿を考えています。
 
世界の金融の歴史を振り返り、そこから、今後の日本についても考察しています。経済政策、金融政策にしろ、どちらかというと日本はモノづくり重視の路線から、今だに抜け出せず。国家の制度設計についても、センスがないと言われるのかもしれません。センスというか、市場に任せる仕組みに、すればいいのだとは思います。まあそこで、また暴走したら・・・的な論議が起きるのが最近の雰囲気なのかもしれません。
 
国が金融とどう関わることが適切なのか?を、今後も注視していきたいと思いました。