2番目に好きな事を仕事に

社会人になる前、学生の頃に表題の話をされた事があります。当時はピンと来ませんでしたが、今は腑に落ちる事もあります。このブログを読んで久しぶりに思い出しました。1番好きな事を仕事にすることは、いいと思いますが、俯瞰する視点がないといけないのだと思います。
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この記事を読んで、思い出した話があります。以前に、司馬遼太郎の「坂の上の雲」を読んだ時に、当時日露戦争の最中に、ロシアはロシア革命が起きる前だったということもあり、政府に対して反対意見を持つ人も多く、日本は、そういう人たちにスパイ活動を依頼していたそうです。国の事を憂うがために、情熱的に協力する人と、お金目的で協力する人などに分かれたらしいですが、日本政府が望む仕事をしてくれたのは、お金目的で協力した人達だったそうです。例えが適切かどうかはさておき、案外仕事の結果だけでみると評価する側は、きっちり要求通りにやってくれる方を評価するのかもしれません。好きな事をやるのと労働に対する対価を求めるのは、必ずしも一致しないのではないかと思います。

坂の上の雲〈1〉 (文春文庫)

坂の上の雲〈1〉 (文春文庫)

 
さて自分の場合は、と考えると、そもそも仕事とかって、何でもいいやぐらいに考えていたので、やれば好きになるだろう、ぐらいに考えていました。仕事とかしたいなんて思ってもいないですし。自分には何が向いているなんて20歳そこそこで分かる訳もないよなあと思っていました。
 
労働してお金をもらえるというのは楽しいなと思います。現在も仕事の中身で考えると、好きな事もあれば、面倒だなと思う仕事もあるな、といった感じでしょうか。労働の場があるだけ幸せだなとも思います。比較的好きぐらいで私自身は今のとこ満足はできそうです。逆に絶対的に好きというのが、ない自分を不安に思ったことは 今までもありますが、最近はもう諦めています。絶対これが好きとか思うものはないような気がします。2番目に好きとかも、勿論なくて、好きなものの順番なんて明日になったら変わっていることもあるよなー、なんて思ってしまいます。