不謹慎な経済学

不謹慎な経済学 (講談社BIZ)

不謹慎な経済学 (講談社BIZ)

 本書は、「お金ですべての問題が解決できるわけではない」ことを学ぶためにこそ、経済学の存在意義がある。それを学ぶために、一見経済とは関係なさそうなことを取り上げたり、世間で常識とされていることを、ひっくり返すような逆説を掲げながら話が進められる。
 今年に入ってから、経済関連の本などを色々読んでみたけど、やっぱり理論やらはだいぶ難しく感じるし、全然どういう経済対策が取られれば、社会がよくなるのか?景気が良くなるのか?というのはピンとこない。直観みたいなものも全然ない。まあそんな多少本を読んだところでどうにかなるもんでもないでしょうが。
 とはいうものの、それなりに学べたなと思えることは、お金の流れを考えると、今までよりは違ったモノの視点は持てるようになるかなということ。仕事を通じて、経済活動を行い、給料などを稼ぐことで、生活に必要なものや、豊かにしてくれるものを、お金で買う。お金の事を考えるというのは、世の中の流れ、仕組みを知ることにつながっていると思う。
 日本全体とか、世界経済みたいな、大きいお金の話は、理解できない事が多いけど、自分の生活にどう繋がってくるかということは、前よりも考えるようになったし、政府の経済対策、景気対策、金融対策などについても、以前とは見え方が違ってきていることは感じる。感じるだけだけど。。。
 経済学にかぎらず、何かしらの新しい学問なりを、勉強すると世の中の見え方が変わってくるんだろう。