がんと一緒に働こう!―必携CSRハンドブック

がんと一緒に働こう!―必携CSRハンドブック

がんと一緒に働こう!―必携CSRハンドブック

 本書は、主に働き盛りといわれる30代〜40代くらいまでを対象に、働きながらガンになった人向けに、治療を続けながら仕事をするにはどんな事を気にしないといけないか。について書かれている。
 もちろん、病気にならないことが一番いいのだけども、病気になってしまっても、思考停止になって仕事ができなくなる、収入がゼロになるなどと思わないためにも、前もって色々な事を知っておきたいところだ。現在の日本の死因の半分くらいはガンらしい。ガン以外の病気は現在の日本の医療技術であれば、ほぼ治るということもあるだろう。今のところ、ガンを完全に予防、治療することは、不可能だろう。働きながらガンになり、治療しながら働くことになることは、考えてもいい。手術で治る病気であれば入院はせいぜい1週間〜2週間ほど。ガンの場合は手術でガンを摘出した後も、抗がん剤、放射線などで通院が発生するし、副作用とも付き合わなければならない。
 働きながら病気になった場合に、結構大事なことだなと思うのは、職場にもよるだろうが、病気に対してしっかりした知識を持って職場の仲間に相談する事は大事だと思う。どういう手術を受ける、検査にはこれぐらい行かないといけない。手術後のリスク、入院の日数、退院後の予後は、こういうリスクがあるなど、あらかじめ会社でキーマンになる人には、説明して理解しておいてもらう事が必要だ。
 何かしら、病気などになると、職業観などにも影響が出る。マイナスにばかりとらえないで、病気になったことで、分かることも出てきそうだ。もしかすると、病気は仕事を見直すきっかけなだけかもしれない。もちろん病気にならない事が一番いいかもしれないが、頑張るだけに頼った仕事の仕方だけじゃなく無理をしない働き方を考えることも大事な気がする。