日本の大問題が面白いほど解ける本 シンプル・ロジカルに考える

日本の大問題が面白いほど解ける本 シンプル・ロジカルに考える (光文社新書)

日本の大問題が面白いほど解ける本 シンプル・ロジカルに考える (光文社新書)

 本書は、民主党の政策、社会保障制度、税の問題、地方分権の問題など新聞・テレビなどで話題になっているテーマについて、高橋洋一先生が、専門家じゃない人たちにも分かりやすい感じで解説している。
 最近は、ワイドショーやニュースショーなどのテレビなどでも政治・経済についての取り上げてるのが多いような気がする。日本の様々な諸問題について、エコノミストたちが色々な意見を言いあったり、意見を述べているのを見ているのは、ショーとして最近確立されて来てるような気がする。彼らの意見が、どれほどの効果を社会に与えるかは、よく分からない。ブログなどでも、エコノミストや学者の意見や論戦などを、読んでるのは楽しい。またこの辺の界隈のエコノミストのうちの誰かが、竹中さんみたいに、政府に入って、腕を振るうなんてことがあるのかもしれないですが、まあ誰がなったら良いとかは、分からないけど。
 エコノミストや経済学者たちとかは、まだ自分のポジションがはっきりしているから、ブログなどでの意見も面白いしはっきりしているし、納得する事も多い。問題は政治家たちの意見だ。ブログなどで、もっと立ち位置を明確にして発言すればいいのに、テレビ・マスコミの前ではきちんと伝えてくれないところを、自分でしっかり発言するだけでも十分価値があると思うんだけど。どうしてもポジショントークになってしまうのかな。


 シンプルに、ロジカルに正論を言っても、既得権益やらで、実際その通りにならないのか。内閣がコロコロ変わる状況では、実務家たちの集団である官僚組織を変えて、新しい体制、ルールにするのは難しいのか。問題が解けるだけでは何がダメなのか。なんだか難しい。組織を変えるとかルールを変えるとか、組織が大きければ大きいほど変化することは大変だ。やっぱり、個人で色々やって楽しんだもん勝ちかな。でも、本気でどうにかしようと思ったら、どうにでもなるのかなとも思うけど。