個人事業主から社員になったので、確定拠出年金(日本版401k)制度についてあらためて調べてみた

最近再び社員になり、改めて個人の積立てや資産について見直す時期だなと思い立ち、
転職した会社が企業年金や401Kに加入していないので、今まで中小企業規模共済に積立てを
行っていたものを別のものに積立していきたいなと思って企業型と個人型について色々調査してみる。

  • 会社に企業型年金に加入してもらう

今の会社の従業員が、加入して手取り額が減るのが嫌な社員がいたりするだろうし、節税効果を
期待したりするのは、確定申告後とかになるから、今の会社ではしばらく入る見込みはなさそうな気がします。
将来収入がアップしたときに自動的に入るとかって仕組みにしたらどうだろうか?とか考えるけど、企業型の場合には、
「労使で話し合い、新たに確定拠出年金の規約を作成し、公的機関の承認を得るなどの手続きが必要になったりする。」
そういう状況が来るのを期待するけど、今は別にどちらでもいいし、環境のルールが変わればまたそれに合わせてアセットの最適化するだけなのがスタンス

  • 確定拠出年金(個人型)に加入する

やはりこちらが現在の自分の立場としては現実的であるように思える。

企業型と個人型の大きな違いは

企業型との大きな違いは、年金のお金を「個人(自分)」が負担すること。

加入条件

・自営業者などの第1号被保険者や、会社勤めをしているが、企業型年金や厚生年金基金などの確定給付型の年金制度がない方が利用できます。

掛金(変更する場合は、毎年4月〜翌年3月までの間で1回だけ)

・自営業者:国民年金基金と合わせて、月額:68,000円まで。
・会社勤めの個人:月額23,000円まで。

確定拠出年金(日本版401K)のメリット

1.掛金の全てが所得控除になるので、大きな節税ができる。
2.運用中の利益が非課税なので、複利の効果を最大限に活用できる。
3.受取る際に、公的年金等控除や退職所得控除が利用可能。
4.上手く運用できれば、掛金に対して、かなり大きな金額が受取れる。
5.国民年金基金とは違い、インフレに対して強い。
6.転職や中途退職をしても、確定拠出年金の持ち運びができる。
7.付加年金との同時利用ができる。

当面は受給というよりも、節税と貯蓄の面で初めてもいいと思ってます。

確定拠出年金(日本版401K)のデメリット

1.元本保証ではない(※元本保証の商品だけを選択することも可能)。
2.一度加入すると、自由に中途解約することができない。
3.お金を受取れるのは、60歳以上か、もしくは、死亡時に限定される。
4.運用委託手数料(信託報酬)や口座管理手数料がかかる。
5.個人型商品なのに、特別法人税:1.173%が毎年かかる。
  (特別法人税の凍結が平成23年3月まで延長)

特別法人税が今度どうなるか分かりませんが、平成23年3月までは凍結というのもあるんで、まあ1年ぐらいは様子見で、共済の解約金を積立てに回そうかと思います。
運用委託手数料(信託報酬)や口座管理手数料についても、今後ネット証券などでの取り扱い、商品が日本でも豊富になることを期待するところです。

当面やはり一番魅力的なのは、以下の点

  • 拠出時・運用時・受取時の全てにおいて、税制優遇を受けることができる
  • 拠出時(お金を出す時)には、確定拠出年金として掛けた金額の全てを「小規模企業共済等掛金控除」として、課税所得から引くことができる

この辺を考えると直近の1,2年は加入するに足る十分な理由があるなと思いました。
運用会社は手数料が一番安いところを選択しようかなと思います。SBI証券あたりかな。

最後に、節税効果の補足

確定拠出年金を利用せずに、自分で預貯金や株式投資をする場合には、利息や配当金、譲渡益に対して10%〜20%の税金をとられるので、その分、複利の効果が減ってしまいますが、確定拠出年金の場合にはこの心配は無用
最後の受取時についても、
・ 老齢基礎年金として受取 : 公的年金等控除を適用
・ 一時金として受取 : 退職所得控除を適用
・ 傷害給付金 : 非課税
・ 死亡一時金 : 相続税の対象(法定相続人×500万円が非課税)
・ 脱退一時金 : 特別控除(年間最高50万円)を適用

参考サイト
お探しのページまたはファイルは見つかりませんでした : 知るぽると
http://www.npfa.or.jp/401K/index.html 国民年金のサイト
個人型 確定拠出年金(日本版401K)で年金を増やす!